2022お知らせ

上関原発を建てさせない山口県民連絡会の記者会見

内山新吾共同代表の訴え/2022.2.16

 「上関原発を建てさせない山口県民連絡会」の共同代表の内山新吾です。那須正幹さんも共同代表のひとりに加わっておられたのですが、残念ながら昨年、亡くなられました。
 福島第一原発事故の発生から、まもなく11年が経とうとしています。「原発事故は二度と起こしてはいけない。」これは誰もがそういうふうに思っている、願っていることだと思います。しかし、11年経っても、いまだに原発事故の原因の究明、解明はされていない状況にあります。そして、事故を起こした原子炉からは、いまだに汚染水が増え続けているという状況で、廃炉自体のめどもたっていない現状です。住民のみなさんの多くは、ふるさとを、生業を失われたまま、奪われたまま、その救済も十分にされてはいません。
 このような状況にありながら、日本の政府は各地の原発の再稼働を進めています。そして日本の経済界は原発の新増設を求め、政府もその対応についてはあいまいです。
 そして、わたしたちの地元、山口県では、中国電力による上関原発建設計画が、過疎に悩む人たちを分断する形で、長期間にわたって続けられて、いまだに中止されていません。そして、行政、山口県は「公有水面埋め立て許可」というような形を通じて、事実上、その建設を容認する姿勢をとり続けています。
 私たちは、現在と未来のいのちを守るために、そして、美しいふるさとの自然を未来へ引き継ぐという気持ちから、ねばり強く国や県に働きかけて、上関原発建設計画を断念させるために、あきらめずに取り組んで行こうと思います。

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